木造の住宅では今でも尺貫法に基づく基本寸法(モジュール)が使われています。畳の大きさやキッチン、ユニットバスなどの寸法も柱の芯々寸法が一間(いっけん1,820o)や一尺(いっしゃく303o)という基準寸法の倍率で決められているのです。
間取り図を作るときには、インターネットで9ミリ方眼紙をダウンロード・プリントしてその上に書いていくと自然と尺貫法に合った1/100縮尺の間取りを書くことが出来ます。6帖間は4マス×3マス=12マス、8帖間は4マス×4マス=16マスと帖数の2倍のマス数になります。
鉛筆、ものさし、三角定規、消しゴムがあれば簡単に間取り図を作れます
まず、敷地を1/100の縮尺で描いてみましょう。敷地の形や大きさが分からない時は、敷地の公図(市役所や法務局で500円程度で販売しています)を基にすると正確な敷地を描くことが出来ます。
そして、敷地の中に大まかに建物を配置していきます。道路沿いに必要な台数の駐車場、アプローチ、南側道路以外の敷地では建物の南側に採光のための庭を書き込んでいくと、建物の建つ位置と大きさがおよそ見えてきます。駐車場は2.5m×5.0mが標準的な寸法です。庭は建物との関係で後で形を変えたりしますので、このあたりというイメージで置いてみます。
隣地境界線から9ミリ空けて建物を配置します。敷地図の上に9ミリ方眼紙を重ねて、まず建物の外形を方眼をなぞって描いてみます。その中にリビング約8帖(4×4=16マス)ダイニング約6帖(4×3=12マス)キッチン(4×3=12マス)玄関(2×2=4マス)浴室(2×2=4マス)洗面(2×2=4マス)トイレ(2×1=2マス)階段(2×2=4マス)廊下・和室・収納は必要な分だけを描いていきます。一度ではうまくいかないでしょうから、紙を変えて何度か書きなおすと次第にしっくりとくる間取りが出来てきます。リビングは6帖〜12帖の範囲で変えても大丈夫です。
910oの半分の455o、1/3の303oなども部分的に使うときれいに納まります。
全体のバランスと動線(人の動き)も考えてみましょう
1階の建物外形に合わせて2階を考えていきます。1階の図面の上に方眼紙を重ねて描くとわかりやすいでしょう。階段や吹抜けは1階と同じ位置にきますから、2階の間取りが上手くいかないときは1階の間取りをもう一度見直してみることも必要です。主寝室7〜8帖、子供部屋5〜6帖、トイレ、ウォークインクロゼット(1.5×2=3マス)クロゼット(1×1.5=1.5マス)バルコニーをレイアウトしていきます。吹抜けを設けるときはリビングの上に設けると空間の広がりと採光が得られます。窓や扉を記入し、最後に駐車場や植栽などの外構を書き込めばあなた好みの素敵な間取り図が完成します。