・現代のように少子高齢化が進んでいく時代には、地方や都市の郊外では二世帯同居の家を作りたいと考えている方が数多くいらっしゃいます。その際、キッチンや水廻りを分けたいわゆる二世帯住宅とするか、水廻りなどは分けずに一緒に同居する住宅とするかが大切なポイントで、それぞれのご家族の生活スタイル(食事の時間や就寝時間)や近い将来の住まい方などをしっかりと考えて決めるこが重要です。
・この家は代々住み続けきた古い家を壊して新しく親子三代が仲良く同居するための住宅に建て替えています。将来世代が変わることや家族構成が変化することも想定して部屋数や部屋の大きさを決めています。
・よけいな気を使わずにストレスなく暮らせるように、リビングなどのパブリックスペースと個室などのプライベートスペースをそれぞれまとめてゾーニングすることでプライバシーがたもたれ使いやすい間取りとなっています。
・リビングやダイニングなどは家族の人数に合せて広さを考えておきます。特にキッチンの収納スペースは冷蔵庫のサイズや食器の数なども考慮して広めに確保しておきましょう。また、広い空間はどうしても奥の方が暗くなりがちなのでこのプランのようにデッキスペースを建物に入り込ませて設け明るいリビングダイニングになるように工夫をしています。
・水廻りは洗面と脱衣を別に設けて誰かがお風呂に入っていても洗面スペースが気がねなく使えるようにしています。また、1階のトイレは将来足腰が不自由になっても使えるように広く作り手摺も設置しています。
・2階の洋室はリモートワークに対応した書斎コーナーやウォークインクロゼットを設けた間取りとしています。将来、お子様が結婚されても一緒に暮らしていけるように広めの部屋として、2階にもミニキッチン、トイレ、洗面を設け、より独立性を高めたプランとしています。
・将来のことを考えればまだまだ大丈夫と思っていた親も年をとり色々と心配になってきます。また、このところの物価の高騰はこれまでにないレベルで進んできています。二世帯が同居することで電気代やガス代が抑えられ生活費が少し楽になり、また、家事も分担することができます。このようなことを考えると今の時代同居もメリットが大きいのかなと思います。
その時に大切なことはほどよいプライバシーの確保やそれぞれの生活スタイルをしながらストレスが無く暮らしていける間取りをご家族でしっかりと考えていくことだと思います。